海水配管を使用する場合の注意点とは
水はそのままでは移動することができないため、運ぶための容器や配管を設置する必要があります。
配管の場合は途中で水漏れが起きないように隙間を生じさせないと共に、継続的に使うことを目的にしているので耐久性が求められるでしょう。
現在は使用される原材料が改良されたことで耐久性は飛躍的に向上していますが、この水が淡水ではなく海水の場合は注意しなければいけないところがあります。
海水は塩分を含んでいて、長時間触れていると物質を劣化させてしまう作用があります。
これが塩分の酸化作用であり、塩分に強い配管を使わなければ簡単に破損してしまうでしょう。
これは海水を使う水族館や海洋深層水を汲みだすような作業を行う業者が気を付けなければいけない点ですが、海水は自然の海から水を取り入れるという部分の配慮を忘れてはいけません。
海水配管はその距離が長くなってしまい、その途中で異物が詰まることが頻繁に発生します。
その原因は人間が廃棄したゴミばかりではなく、落ち葉や木くずのような植物もあります。
他にも海水には多くの生物が存在していることから、配管内で増殖する可能性も考慮する必要があります。
海の生物は成長すれば大きくなりますが、誕生したばかりの時はプランクトンなど微小なものも数多く存在しています。
海水を汲み取る際にフィルターを使わずにそれらが一緒に入り込むと、中で成長して目詰まりを起こしてしまうので、吸入口には細心の注意を払って濾過するシステムを構築するようにしてください。